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映画「スカイ・クロラ」を見てきた


押井守監督の映画作品「スカイ・クロラ」は公開前にかなり宣伝をやっていて興味があったのだけど、ローソンの前売り券に劇中の戦闘機「散香」のペーパーウェイト付き限定版があって我慢できずこちらを入手。
本編もようやく見る機会があったので今日大学の友人と見てきました(゚∀゚)

池袋か銀座か悩んでいたところ、友人のほうが
「池袋は客層がねぇーーー」と言っていたので「同感だねw」と返して銀座に行くことになった。

平日だし銀座だし、人が少ないことは予想してたが銀座の松竹、マジで人少なすぎだったwwww
いやね、300人は収容できるであろう映画館に客が20人いたかどうかってぐらいだったぜwwwww



映画の本編自体の感想だけど、映像は非常に美しいのでこれから公開終了まで映画館で見る機会がある方は映画館で見ることを薦める。航空機の作画はきわめて美しく、鳥肌が立つレベル。
中盤の大規模空戦はクオリティとリアリティでアニメ作品では比肩する物が見当たらないってぐらい。

音楽も同様に使いどころが良く分かっていて映画の雰囲気を盛り上げている。それが作品の中でどういうシーンか分かりにくくても音楽で「あ~これはこういう事なんだな」と言うのが分かる(はず?)w



作画がなじみにくいため、序盤は声と作画のギャップに悩むことになると思います。っが多分慣れる('A`) 演技自体は悪くないです。声オタからすると厳しい意見もありそうですが...




原作の小説を見ていないので映画ではどのように調理されているかは分からないのだけど美術はともかく、世界観のほうは若干疑問が残ります。建築はポスト・モダンの影響を感じさせるのだが、一方で生活用品はアール・デコ時代とあまり変化がないという感じ。


プログラムには、

「皮肉なこととはいえ、科学技術の発達は、つねに戦争とともにある。兵器開発のために生み出された最新技術が人々の生活に恩恵をもたらすのだ。そのため、完全な平和が一足先に実現された世界では、技術革新が、ある地点で止まっている」(10ページ)



ために、一部の技術は進歩しているだが、ほかの技術については第二次大戦前のような状況から未発達のままであるという設定になっている。

押井監督の著作を見てもこのような科学技術の発達と戦争の主張が繰り返されているのだが、軍事技術と民間に対するアドバンテージとシナジー効果を強調し「すぎ」ているように思える。分かりやすくいうと前者のウェイトが強いって事ね。
両者に密接な関係があるのは確かだし否定するつもりはないのだが、私の考えるところアールデコ様式の生活下ではポスト・モダニズムという概念そのものが生まれないんじゃないだろうか。そこにすごく違和感を感じた。




ところで作品自体のメッセージも面白いです。こちらはプログラムに書いてある「押井守からのメッセージ」(P34)に書かれていることが作品で踏襲されているので特に言うことはありませんが、俺自身必ずしも押井氏の考え方に同調するわけではないが、表現の方法については共感できる。

スカイ・クロラは戦争がショーになってしまい、一般人からリアルな戦争が切り離されてしまった世界観になっているのだが、これによって戦争や人生を考えると言うやり方は

「その事物について必要かどうかを考えるときに、それが存在しない(もしくは、実際の状況とは逆の)状態を仮定する」

ということである。
ガンになった人や重病人の人生を映画で放映し、「人の命は大事なんだ」というメッセージにつなげる作品もあるが、「永遠に生きる事の出来る人間の苦痛」を作品に描いて同じメッセージにつなげるという方法もある。スカイ・クロラや最近の押井作品は後者に該当する。

監督は「雷轟」という軍事小説も出版しているけど、この作品では日本が敗戦国どころか太平洋の覇権を握ったという設定で、どうも監督自身こういう表現方法が好みなようである。

現代は飽食の時代と言われる。8月15日に近くなると戦争関係のドラマがやっているが、戦争の悲惨さを報道したところで、ほとんどの視聴者にとっては日常の飯食いと同じ程度のものであり、「原爆の悲惨さを見てアメリカに対して怒りがわいた」と言うのは「食った飯が不味かったから怒る」大してかわらないのではないだろうか。つまり、数日もすれば忘れると言うことである。(被爆者、遺族の方には申し訳ないけれども・・・)

しかし、だ。不味い飯を食わされたからこそ、日頃の飯がうまかったことを思い出すってのが人間ってもので、普段不味い飯ばっかりしか食っていない人はマックのハンバーガーだって美味しいと思うはずである。戦争も同じで、人々と戦争が隔離された世界を考えれば、戦争そのものについても考え直せるんじゃないかな。


イギリスのホッブスはこれとほぼ同じ方法で社会に関して探究しているが、ホッブスの思考法が面白い(例えば法律や国がない状態の人間を想像して、どうして法律が必要なのかを考えた)のと同様、押井作品もこういう視点から見ていくとスカイ・クロラは空中戦以外にも良い作品だと思えるかも知れない。
そういう意味でもとにかくオススメな作品です。



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